2011年 06月 17日

PENTAX Optio RZ10 ~驚異的 C/P のローエンド機

発表当初から気になっていた機種だが、先に i-10 の方を入手してしまったので、同クラス・同メーカーのカメラを買うのもどうかと思い、二の足を踏んでいた。モデルチェンジのサイクルが早いデジカメ業界にあって、かなり長期間にわたって製造され、密かに売れ続けているロングセラー機でもある RZ10。ネットで 8,800円のプライスタグが付いているのを発見し、興味半分で購入してみた。何とも無駄な買い物だが、気になり出すと確かめずにはおられない性分なのだ。
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少しいじって分かったことは、Optio i-10 よりも画質が良いこと、操作性がシンプルで使いやすいこと、デザインが機能的でホールドしやすく大きさもちょうど良いこと、そしてマクロから超望遠まで画像のキレが良いことである。ただしそれは ISO200 までの低感度での撮影に限ってのことであり、ISO400 以上の高感度域ではノイズが多めに出るし解像感も低下する。しかしそのノイズに独特の味があり、銀塩のような粒子感が面白い。却ってこれを表現として活かせそうなのだ。
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古い Apple の iPod 用ポーチがジャストサイズだった。
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実売 1 万円以下のローエンド機であるが、侮れないダークホースだ。操作はシンプルだがカスタマイズ性が高く、グリーンボタンとの組み合わせで様々なファンクションが追加出来て、必要な時に一発で呼び出せる。本格的なハイライト補正やシャドウ補正まで隠しメニューとして存在しているのには恐れ入った。ある程度使いこなせる人にしかそのメニューに辿り着けないようになっているので、機械の苦手な初心者にストレスを与えないようになっている。なかなか気が利いている。

ネオ・クラシカルなデザインの i-10 とは対象的で、機能美の極致のような合理的かつポップなデザイン。ホワイトモデルをチョイスしたので、ラバーグリップの黒との対比が美しい。一見トイカメラ風だが、よく見ると実に練りこまれたグッドデザインだ。筐体はプラスチック丸出しで安物っぽいが、却ってそれがモダンで楽しい。とにかくいい加減な所が全くない。かつての欧州で極限までのコストダウンを至上命題として誕生した大衆車である、フィアット・パンダやモーリス・ミニのように、厳しい制約の中で鍛え上げられた自動車の機能美に通じるものを、この RZ10 のデザインの内に感じるのである。
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描写は驚くほど良い。海外のReviewサイトでも話題になっていたが、この RZ10 の性能は、こと低感度域に限ればハイエンドコンパクトと比べても遜色のないものである。フルオートモードである AutoPict で撮影しても、たいていのシチュエーションで不満が出ない。P モードにすれば露出補正やホワイトバランスなどのパラメーターを自由に設定出来るし、それなりに設定を追い込むことが可能だ。他のシーンモードも十分実用的だ。

RZ10 の作例。デフォルトでは色乗りはやや派手目。
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暗部に若干ノイズが乗るが、なかなかの好バランスで写ってくれるのだ。
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ワイド端とテレ端の比較。解像度は素晴らしく良い。
ワイド端(28mm) 空に露出が引っ張られて全体にアンダーになった。しかしシャドウ補正がかかった状態なので暗部の階調が保たれている。
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テレ端(280mm) 「う〜む」と思わずうなってしまうほどの高精細。廉価ズーム機でここまで写れば文句がない。
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ISO6400で撮ったものにデジタルフィルター加工をおこなった。粒子感が面白い。というか、ISO6400まで対応しているのが驚き。
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色抽出(デジタルフィルター)
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フィルターの重ねがけで凝った仕上げにすることも出来る。
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いやいや、これは楽しい。Optio i-10とはまた違った遊び方が出来そうだ。
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by vision42 | 2011-06-17 23:06 | カメラ


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